義理の両親の、淡路島の家の工事がようやくはじまりました。
自宅のほうと重なる予定ではなかったのですが、うちのほうが遅れに遅れ結局二軒同時に見ることになっています。どちらも事務所外のことで、オーバーワークです。
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環境というキーワードがここ数年来さらに言われてきています。
これを流行りで終わらせてはいけないと思います。
本日、尼崎市環境市民局主催で
「打ち水大作戦inあまがさき2009」が実施されます。尼崎に事務所がある青年部員もこのイベントに参加し「打ち水」を行ないます。気持ちよさそう~。
ちなみに「打ち水ルール」があります。
続きはこちら↓で!

先週の土曜日。
兵庫県建築士会の青年委員会がありまして、会議の後「茅葺見学会」に行ってきました。
この建物は三田支部の赤井さん(
有限会社あかい工房)の生家で、なんと築150年だとか!
この建物を再生し、地域のコミュニティ活動の場として利用できるよう現在工事を行われて
います。
私も長い間建築をやっていますが、茅葺屋根の工事に立ち会うのは初めて。
もうわくわくしっぱなしでした。

まず、赤井さんの簡単な説明を聞き、屋根裏へ登ります。

なんとも幻想的な場所・・・
茅葺職人さんの丁寧なお話に耳を傾けます。
よく「燻された材料には虫はつかない」と聞きますが、実際は違うそうです。
また、
その迷信を利用して「煙発生器」などを訪問販売している者もいるそうで(笑)
皆さんご注意を。
茅葺の良さは「通気性」があるからこそ、結露や害虫などの被害を抑えるのだそうです。
ただ、現代の生活スタイルは隙間風をシャットアウトしてしまい、結果的に茅葺などの
良さを封じ込めてしまう改修が多いそうです。
残念な話ですね。

いよいよ茅葺屋根です。
茅葺屋根は「雨漏れしそう」なんですが、それがまったくしないとのこと。
言葉で表現するのは非常に難しいのですが、水の表面張力をうまく利用して
雨は全くと言っていいほど内部には浸透しない構造となっています。
そのベストな効果を引き出す納まりはというと・・・
職人さんの感覚。説明を聞くとおもわず「おぉ・・・」と唸ってしまいました。
茅葺屋根は原則「その土地にある材料を使用する」のだそうです。
ただ、今の世の中、そう簡単に地元で材料が手に入るわけもなく、赤井さんは
近所の大企業に「ススキ・カヤを育てる」提案をされているそうです。

敷地の中には「土壁」の材料のコネ場があり、我が子にも体験してもらいました。
感想は・・・「面白い!」。
こういった経験、なかなかできませんしね。
・・・ん??こんなところに・・・
ケンチックレッド参上!(作業着)
神出鬼没。準備万端!ナイスッ!阿部さ・・・ごほっごほっ。

最後には大の大人たちが大勢で茅葺屋根の上に。
左下の海賊もどきみたいなのが私と娘たち。
本当に丈夫です。
見学会の後はみんなでBBQ!

これからの建築士会の活動や他支部さんとの交流など様々な話が飛び交いました。
支部単位での活動から、協力し合う体制をとり、みなさんにも「楽しい建築」の
体験場所を提供していこうと思います。
報告:
和建築設計室 安田