兵庫県建築士会阪神支部青年部会

建築と正義と少々お酒好きなお助け戦隊ケンチックの活動日記! 縁の下で頑張ってます♪








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中之島 

事務所が春より心斎橋から移転しました。北区中之島2-2-2。地下鉄御堂筋線淀屋橋駅から徒歩3分の位置で、さすがオフイス街といった感があります。

ただ自分たちは何か場違いなところにいるのではないか、という思いがいまだにあるのですが。

隣は辰野金吾設計の日本銀行大阪支店。向かいに長谷部鋭吉の旧住友銀行本店(今は三井住友ですね)。その向こうに建替えられましたが大同生命ビル(残っていればヴォーリズのテラコッタの美しいオフィスビルだったのですが)、もっと東に目をむければ岡田信一郎の中之島中央公会堂、野口孫市の府立図書館と、歴史的な建築も多く屈指の景観が残っている街です。

どんどん古き良き建築が無くなっている大阪市内中心部においても、これらの建築はそれこそ横綱級、簡単に無くなることはないと思います。

ただ、うちの事務所から川を挟んで北側に目立たないように覆いをかけられて解体・建替えが進められている建物があります。



新ダイビル



ご存知でしょうか。

村野藤吾1958年設計のモダンなオフィスビルです。

プロポーションの良い連窓のファサードのコーナーに「ひょい」と羊さんの彫刻が顔を出していた、何とも村野先生らしい感覚を堪能できる瀟洒なビルでした。屋上庭園も40年以上も丁寧に使われ今や都会の森と化し、ビジネスマンの昼の憩いの場となっていたところです。

新ビルに建替えが発表され最近取り壊しがはじまりました。

引越ししたら何よりこの村野さんのビルの近くに来られるのを楽しみにしていたのに残念です。

都会の、しかも経済理念優先で考えていかれるとやむを得ないのかもしれませんが、残していく方向もあったと思います。




しかしこういったいわゆるモダニズム建築は保存の対象になり難い事実があります。


中央公会堂のような煉瓦と豊かな装飾をもった近代建築とは違い、一般の方々に「なぜこの建築を残さなければならないのか」その意味が理解していただけない場合が多いのです。

中央公会堂は残りました。良かったです。でも同時に新ダイビルのような建築も自然と「美しい」と思え、価値を見出し、それが市民すべての財産として派生していく、そういった意識を持ってもらいたいです。

イタリアミラノには数千年の歴史深い建築物が数多く残る一方で、ジオ・ポンティなどのモダニズム建築も大切に残されているようです。

諸事情は存じませんが市民がルネサンスのブラマンテ同様にジオ・ポンティも愛しているのだという空気を感じます。

日本もそういう国であってほしいのです。

青井弘之(一粒社ヴォーリズ建築事務所)


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