兵庫県建築士会阪神支部青年部会

建築と正義と少々お酒好きなお助け戦隊ケンチックの活動日記! 縁の下で頑張ってます♪








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大阪駅(前) 

5月4日に大阪駅がグランドオープンしました。

なんかブログみたいな書き出しですね。

とはいっても新しい大阪駅の云々ということは他でも書かれていると思いますので、私が何か感想書くこともありません。

大阪駅前も阪急があの趣のある以前の百貨店も取り壊され、ますますどこかわからない大都市になってきているなかで、埋もれるように建っているビルを気に掛けられたことがあるでしょうか。


大阪中央郵便局


廻りは超高層が立ち並び、おまけに外壁がグレーなものだから本当に目立たない建物という印象があります。

1939年 吉田鉄郎(逓信省営繕課)設計。

柱と梁とガラスとで構成された、これぞモダニズム建築というビルディングです。
東京の中央郵便局と並び都心の施設として取り壊しの危機に瀕しています。

建築史的にも非常に重要な位置づけのある作品なのですが、これこそ一般の方々にとっては
「なんでこのビルが残す価値があるの?」か
わからないというタイプの代表みたいなものです。

確かに市民に私たち専門の人間も説明し難いということもあります。
あまりに整然と、シンプルに、また無駄をそぎ落としているため、それが逆に「普通に」映ってしまうのでしょう。

実際機能面は移転してしまい、今は空き家状態です。このまま無くなってしまうのはまた一つ歴史的遺産の損失になります。なんとかしたいところです。多くの諸先輩方々が保存運動に疾走されています。

そのことだけでも知っていただければと思います。



そして今一つ、感じたことですが、

今回『建築と社会』に特集記事が掲載されていました。
その中で戦前に撮影された中央郵便局周辺の航空写真が載っていました。

広大な貨物も含む大阪駅敷地に隣接し中央郵便局が建っています。阪急ビルを除き周辺は木造家屋が密集していて、中央郵便局の「巨大さ」が圧倒的な存在感があります。

今埋もれかけている郵便局が、竣工当時は都市においては相当なスケール感を持っていたということが面白いです。

いまではその郵便局がわからなくなってしまう程に超高層、超巨大な構造物で覆い尽くされています。

大都市の玄関口である限りそれは当然の帰結といえばそうかもしれません。

しかし、ちょっと考えてしまうと昭和初期当時の頃と比べ現在の都市はスケールアウトしてしまっているのではないかというふうにも思えてくるのです。


その昭和の初期当時のまちのスケールの方が、私には全然心地よいように感じるんですね。

となると、問題は中央郵便局の建築としての価値云々というよりも、都市全体の人間的な許容スケールが麻痺してしまっているほうではないかという気もします。





青井弘之(一粒社ヴォーリズ建築事務所)



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