上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
最近出張が続いています。
九州、徳島、三重に行ってからまたこの日曜に徳島に行ってきました。
教会の起工式です。
建物を新築する場合、通常地鎮祭なるものを行います。
絶対にやらなくてはならないものではないので、昨今は省略される建主さんも多いようです。
「そういうことはやらなくてはだめだ。」
という方ももちろんいらっしゃいますが、私としてはやはり特にやらなくても良いという言い方になります。
元来神式のセレモニーですので、クリスチャンである私やキリスト教ではあり方の位置付けが違ってくるわけです。
それでも物事をはじめるにあたって、そういったセレモニーはキリスト教の建築工事でも大切にしていることは同じです。
ただし宗教的には地鎮ではありませんので、名称も
「起工式」
というものになるわけです。
今回ようやく設計が完了し、というか予算がなんとか合致し、徳島の教会の起工式にわがボスと一緒に行ってまいりました。
キリスト教会、プロテスタント系の教会では、その地方、自分が通う教会の自分たちの資金で教会を建てることになります。人数が有り余るほどならともかく、昨今減少傾向にあるなかで規模もそこそこ大きい教会を建て替えることは至難の業です。
今回も教会の皆さんとても苦労されて、なんとか教会のための予算をおつくりいただきました。文字通り皆さんでおつくりされる教会なんですね。
地鎮祭では鍬入れという儀式があります。
施主、設計者、施工者がそれぞれ土に鍬を入れ、協力してつくっていく、というのを形で現すもので私も好きな儀です。
キリスト教式なので少し意味あいは違ってくるでしょうが、今回鍬入れの儀(儀とはいいませんか)もありました。
代表、そして設計者他、教会の皆さんが鍬を入れていくものでした。
「どなたからでもどうぞ」牧師さんの声に、真っ先に鍬入れをしたのは小学生の男の子でした。
それがとっても微笑ましく、たくましくもありました。
神主さまの祝詞はありませんが、そのかわり皆の元気な賛美歌が響いて、とても良い起工式でした。
地鎮祭いえ、起工式の次は上棟式ということになりますが、これも神式の行事なんですね。
教会でも上棟式どうします?の話になりました。
行われるようです。
青井弘之(一粒社ヴォーリズ建築事務所)
スポンサーサイト